日航、純損失467億円 10〜12月期、過去最悪(朝日新聞)
会社更生手続き中の日本航空が26日発表した2009年10〜12月期決算によると、純損失は467億円(前年同期は385億円の損失)で、02年の日本エアシステムとの統合以降、同期としては過去最悪だった。売上高は前年同期比22%減の3808億円。景気低迷などで需要が落ち込み、コスト削減が追いつかなかった。
国際線の旅客数は同5%減、料金の高いビジネス席が不振で客単価は35%減だった。国際線旅客の収入は37%の大幅減だった。国内線は旅客数が12%減、単価は2%減で、収入は14%減。
日航は昨年12月のボーナスをゼロにするなど人件費を中心にコストを削減したため、本業の業績を示す営業損失は前年同期の390億円から251億円に改善した。ただ、前年同期はJALカードを売却して特別利益を計上しており、純損失は拡大した。
この結果、09年4〜12月期決算で見ると、売上高は前年同期比26.6%減の1兆1448億円、営業損失は1208億円、純損失は1779億円だった。営業、純損失とも同期として過去最悪だった。09年度通期見通しについては、業績予想の前提となる更生計画が未定のため、発表しなかった。
日航は法的整理に伴い決算作成の手続きが一時中断したため、今月上旬に予定していた決算開示を延期していた。

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