ハウステンボス、入場客8%増加 新装オープン1カ月(朝日新聞)
旅行大手エイチ・アイ・エス(HIS)の傘下に入ったテーマパーク、ハウステンボス(HTB、長崎県佐世保市)が28日、再建をかけた新装オープンから2カ月目に入った。大型連休は好天に恵まれ、1カ月の有料入場者は前年より8%増。ビザ発給の条件緩和で、中国人客への期待も集まる。
新装は、大型連休にあわせた4月28日。カレンダー通りでも5連休で、好天にも恵まれた。4月28日〜5月5日の入場者は約8万8千人と前年の同じ時期より16%増えた。1カ月でも約16万人と8.8%増だった。
HTBは収益改善のため、設備投資を低く抑えてイベントなどの仕掛けに注力。タレントの清水国明さんやマジシャンの引田天功さんらのショーを開いたほか、無料ゾーンを設けたり、ペットの園内連れ込みも1匹500円で解禁したりと工夫をこらした。今後は、園内の一角をフジテレビとの共同企画で西洋風のお化け屋敷に改造。歌手のばんばひろふみさんや、嘉門達夫さんらのショーを開く。
それでも2010年度の入場者は139万人と、2万人減の見込みを変えていない。景気回復が遅れかねず、当初1カ月は「経営危機から新装オープンまで、多くの報道で注目が集まった効果だ」(担当者)と慎重だ。開業以来初の黒字化も2012年3月期と予想している。
期待は、「将来的に年間100万人」(沢田秀雄社長)を目指す外国人客。世界経済の変調で前年度は半減したが、4月には前年同月より7割多い1万7千人を数えた。韓国や中国からの客を増やすため、HISは海外法人を通じて呼び込みに力を入れる

1