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日銀の純利益、過去最低　１１年３月期、３１４９億円減（朝日新聞）

日本銀行が２７日発表した２０１１年３月期決算は、一般企業の純利益にあたる「当期剰余金」が前期比３１４９億円減の５２１億円にとどまり、１９９８年の新日銀法施行後最低になった。剰余金から国に納める納付金も４４３億円で、同法施行後最低だった。大幅減益は、上半期に円高が進み、保有する外債などの為替差損が４８１０億円出たためだ。

日銀は剰余金の５％分を自己資本の一部になる「法定準備金」として積み立てる規定だが、１１年３月期は積み立てる比率を１５％に引き上げ、従来より資本を手厚くした。金融緩和策として、株式や不動産価格に連動した投資信託などの損失を被る恐れがある資産の購入を始めたため、実際に損失が出ても経営基盤が揺らがないようにするためだ。