米クライスラーが上場申請 フィアット傘下で再建果たす(朝日新聞)
2009年に経営破綻(はたん)し、イタリア自動車大手フィアット傘下で経営再建を果たした米クライスラーは23日、米証券取引委員会(SEC)に株式の上場を申請した。同じく破綻した米最大手ゼネラル・モーターズ(GM)は10年に再上場しており、クライスラー上場が実現すれば、米自動車大手の復活を、改めて印象づける動きとなる。
複数の米メディアによると、クライスラー株の58・5%を保有するフィアットは、完全子会社としたい意向をいまも持っている。ただ、残り41・5%のクライスラー株を持つ全米自動車労働組合の年金基金との交渉がまとまっていない。仮に、両者が買い取りの価格で合意すれば、上場の申請が撤回される可能性もあるとみられている。
クライスラーは金融危機以降の景気低迷で、業績が悪化。09年4月に米連邦破産法11条の適用を申請し、破綻した。米自動車業界はこのところ、米景気回復に伴い、急速に勢いを取り戻している。

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