米国向け小型車をメキシコで ホンダ、地域内生産を強化(朝日新聞)
ホンダは21日、メキシコで2カ所目の自動車工場を本格的に稼働させた。日本から輸出していたフィットなどの小型車を生産し、米国などに出荷する。量産が軌道に乗れば、米国で売る車の95%を、関税のかからない北米自由貿易協定(NAFTA)の地域内で生産する体制になる。
新工場はメキシコ中部のグアナファト州セラヤ市にあり、年20万台を造る能力がある。2015年後半には変速機の生産も始める予定で、総投資額は約1300億円を見込む。21日に現地であった稼働式典にはペニャニエト大統領らが出席した。
同社は13年に430万台だった世界販売台数を16年度には600万台にする計画。需要地で生産する体制づくりを進めており、大市場の米国で販売する車は現在、90%を米国、カナダ、メキシコで生産している。
現地で記者会見した伊東孝紳社長はメキシコ国内の市場も「小さめの車が好まれ、非常に期待している」と表明。日本での生産規模と雇用を維持するため、「軽自動車を重視し、国内で軽の販売比率を増やしていく」との考え方を示した。

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