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ＳＭＢＣ日興証券の相場操縦事件、佐藤俊弘副社長を逮捕…東京地検特捜部（読売）

ＳＭＢＣ日興証券（東京）の幹部らによる相場操縦事件で、東京地検特捜部は２４日、同社の佐藤俊弘副社長（５９）が不正取引に関与していた疑いが強まったとして、金融商品取引法違反（相場操縦）容疑で逮捕した。発表によると、佐藤容疑者は２０２１年４月８日、大株主から保有株を買い取り、投資家らに転売する「ブロックオファー取引」を巡り、特定の１銘柄に大量の買い注文を出して不正に株価を維持した疑い。

関係者によると、佐藤容疑者は株の売買を取り扱う「エクイティ本部」を統括する立場で、特捜部は、佐藤容疑者を含め、同社で組織的に不正が行われていたとみて全容解明を進める。事件を巡っては、特捜部が今月４日、専務執行役員で同本部の元本部長ヒル・トレボー・アロン容疑者（５１）ら４人が特定の５銘柄に大量の買い注文を出して不正に株価を維持したとして、同法違反（相場操縦）容疑で逮捕。証券取引等監視委員会は２３日、ヒル容疑者ら４人を含む計７人と法人としての同社について、同容疑で特捜部に告発した。