米政府、ロシア民間企業の締め付け強化 これまでの制裁に手詰まり感(朝日)
米政府が、ロシア企業への締め付けを強めている。通信分野で米国の脅威になりそうな企業の「ブラックリスト」に、ウイルス対策ソフトを手がけるロシア企業「カスペルスキー」を追加した。軍や諜報(ちょうほう)機関に製品やサービスを提供するロシア企業への制裁も厳しくするもようだ。
米連邦通信委員会(FCC)は25日、安全保障上の脅威と見なす企業のリストを更新した。同リストに載っていたのは通信機器大手「華為技術(ファーウェイ)」など中国企業だけで、ロシア企業の認定は初めてだ。
米政府から補助金をもらっている通信会社などは、FCCの「脅威リスト」に入った企業の製品やサービスを購入することが禁止される。カスペルスキーは日本を含む200の国・地域で事業を展開し、4億人以上の利用者がいるという。同社は「FCCの決定に失望している。決定は製品への技術的な評価ではなく、政治的な理由によるものだ」などと反論する声明を発表した。

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