2004/6/28  17:15

奇跡を求めて(3)  奇跡を求めて
私が願っていたように、仕事を再開することは出来なかった。アルバイトなどもしてみたが、治療中の体力(治療のせいなのか、癌のせいなのかわからないが)では、仕事を継続できなかった。2度チャレンジして2度とも、挫折した。

2度目のチャレンジでは、足の痛みがあって辞めたのである。足の痛みは骨への転移であった。肝臓転移が落ち着いていたので、他に転移するとは考えていず、ショックだった。足の痛みは増し、体重をかけることさえ出来なくなって、松葉杖の生活となる。家事をすることも出来なくなり、自分の部屋の中に閉じこもる日々。

生きてる意味さえわからなくなる。
子供は徐々に成長してきた。もう、私が必要というより、病気の私に気を使って生活しているという状態である。
常に付きまとう疑問。こんなに苦しいのに生きている意味があるのか。何も出来ないのに生きている意味があるのか。疲れていた。再発の治療が始まって2年が過ぎていた。
諦めることと耐えることの間を行ったりきたりする心。

私はどうやって生きていけばいいのだろう・・。

一冊の本を読む。私が最後に読んだ闘病記である。それ以降私は闘病記を読むのを止めた。奇跡を探すことを止めたのである。
その本の中には、事実を見つめて10年間、脳腫瘍と闘ってきた若者の姿が描かれ、多くの生きようとする人々の姿が描かれていた。
けして、奇跡的ではないが、悪戦苦闘しながら生きてる姿である。

私は新たな第一歩を生きることにした。

離婚したのである。そして、今は新たなパートナーと生きてる。
0

コメントを書く

名前
メールアドレス
コメント本文(1000文字まで)
URL




teacup.ブログ “AutoPage”
AutoPage最新お知らせ