2011/6/25 23:59
昨日行ったクリニックで処方してもらった睡眠薬が全く効かなかったので、連続になるが、もう一度行って来た。すると、なんか新しく2種類の薬が追加された。レメロン錠15mgとロゼレム錠8mgだ。何の事かさっぱり分からない(分かろうともしない)。
帰って来てからは、父が昨日納車されたMRワゴンを色々弄っていた。廃車にしたワゴンRと基本的には同じはずなのだが、年老いた父からすれば、別物に感じられるのだろう。機能について分からないから教えてくれと言われたが、私とて、父の車の事は分からない。
なので、車屋さんに行って、社長に色々と教えてもらった。父はやっと脚が出来たので嬉しそうだった(財布の中は寂しくさせてしまったが)。でも、父が運転に慣れるまで、私がナビをしなければならない。肺気腫で長距離歩行が出来ない父にとっては、車は生命線なのだ。
と言うか… MRワゴン、私が欲しいな。なんかいとおしく思える車だ。ワゴンRより車高が低いので、立体駐車場に入れる事も出来る(そういう事はたぶんないが)。
今日は試運転を兼ねて、それに乗って父とスーパーに買い物に行った。父が買い物籠に花としきみを入れるから、お墓に寄るのかと聞いたら、仏壇のだった。私は人非人だから、あまり気を遣わないけど、父はそういう事を欠かさない。後はいつも通りの普通の買い物。
車は納車されるまで、ずっと私の車(妻の形見)を使っていたので、MRワゴンは運転しづらかった。ワゴンRと同じと聞いていたんだけど、なんか、感覚が違う様な… まあ、その内慣れるだろう。
帰宅してから二人共それぞれ自分の事をしていたんだけど、なんかお腹が減って来て、よく考えたら起きてから何も食べてない事に気付いた。なので、父に近くのお好み焼き屋さんに連れて行ってもらった。そこは、何十年も前から美味しいと有名な所で、昔、テレビで紹介された事もあるらしい。
でも、お好み焼きは頼まずに、二人共、玉子焼き(明石焼き)を注文した。私が運転すると言う事で、父は、生中も。でも、父は歯が悪いので、蛸が噛み切れず、ほんの数個食べただけ。残りは私が全部食べた。
父と面と向かって食事する事はあまりない。なので、父の若い頃の話を聞いてみた。父は中卒で、小さな町工場で祖父と働いていたのだけど、18歳くらいの時、突然、下駄を履いて自転車で天下の川崎車両の入社試験を受けに行ったのだ(下駄を履いてラフな格好で行ったのは父だけ)。溶接の実技試験なんだけど、薄鋼から厚鋼まで様々な材料を使って、何種類ものパターンをクリアしなければならなかったらしい。
それを父は全部完璧な仕上がりで、クリアしたのだ。それを観ていた試験官達はみんな感嘆し、どこで、そんな技術を身に付けたのだと口々に言われたそうだが、父自身は、習うも何も、自然に出来る様になったと言っていた。で、採用するから即明日から、来て欲しいと言われたとの事。
でも、その頃、町工場では祖父が社長から、彼はどこへ言ったんだ!いつ帰って来るんだ!とプレッシャーをかけられており、父はそれを見かねて、祖父の顔を立て、川崎車両を飛び出して、町工場に戻った。
そこで父の取った行動は、社長に対しての給料上げろのシュプレヒコール?だ。父の職人としての実力は天下一品だったので、社長も従わない訳には行かず、60円/月だったのが、社員全員一気に200円/月に上げられたそうな。父曰く、溶接に関する仕事で自分に敵う者は居なかったと。現役時代の自分に絶対の自信を持っている。私自身も、小さい頃から工場に入り浸っていたので、父の力で会社が成り立っていたのを知っているし。
今も潰れずに、守備範囲を拡張出来ているあの町工場が存在するのは、現役時代の父の尽力が大きい。映画『アルマゲドン』のハリー(ブルース・ウィリス)にちょっと似ているおとんだ。
BGM:チルドレン・オブ・ボドム
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帰って来てからは、父が昨日納車されたMRワゴンを色々弄っていた。廃車にしたワゴンRと基本的には同じはずなのだが、年老いた父からすれば、別物に感じられるのだろう。機能について分からないから教えてくれと言われたが、私とて、父の車の事は分からない。
なので、車屋さんに行って、社長に色々と教えてもらった。父はやっと脚が出来たので嬉しそうだった(財布の中は寂しくさせてしまったが)。でも、父が運転に慣れるまで、私がナビをしなければならない。肺気腫で長距離歩行が出来ない父にとっては、車は生命線なのだ。
と言うか… MRワゴン、私が欲しいな。なんかいとおしく思える車だ。ワゴンRより車高が低いので、立体駐車場に入れる事も出来る(そういう事はたぶんないが)。
今日は試運転を兼ねて、それに乗って父とスーパーに買い物に行った。父が買い物籠に花としきみを入れるから、お墓に寄るのかと聞いたら、仏壇のだった。私は人非人だから、あまり気を遣わないけど、父はそういう事を欠かさない。後はいつも通りの普通の買い物。
車は納車されるまで、ずっと私の車(妻の形見)を使っていたので、MRワゴンは運転しづらかった。ワゴンRと同じと聞いていたんだけど、なんか、感覚が違う様な… まあ、その内慣れるだろう。
帰宅してから二人共それぞれ自分の事をしていたんだけど、なんかお腹が減って来て、よく考えたら起きてから何も食べてない事に気付いた。なので、父に近くのお好み焼き屋さんに連れて行ってもらった。そこは、何十年も前から美味しいと有名な所で、昔、テレビで紹介された事もあるらしい。
でも、お好み焼きは頼まずに、二人共、玉子焼き(明石焼き)を注文した。私が運転すると言う事で、父は、生中も。でも、父は歯が悪いので、蛸が噛み切れず、ほんの数個食べただけ。残りは私が全部食べた。
父と面と向かって食事する事はあまりない。なので、父の若い頃の話を聞いてみた。父は中卒で、小さな町工場で祖父と働いていたのだけど、18歳くらいの時、突然、下駄を履いて自転車で天下の川崎車両の入社試験を受けに行ったのだ(下駄を履いてラフな格好で行ったのは父だけ)。溶接の実技試験なんだけど、薄鋼から厚鋼まで様々な材料を使って、何種類ものパターンをクリアしなければならなかったらしい。
それを父は全部完璧な仕上がりで、クリアしたのだ。それを観ていた試験官達はみんな感嘆し、どこで、そんな技術を身に付けたのだと口々に言われたそうだが、父自身は、習うも何も、自然に出来る様になったと言っていた。で、採用するから即明日から、来て欲しいと言われたとの事。
でも、その頃、町工場では祖父が社長から、彼はどこへ言ったんだ!いつ帰って来るんだ!とプレッシャーをかけられており、父はそれを見かねて、祖父の顔を立て、川崎車両を飛び出して、町工場に戻った。
そこで父の取った行動は、社長に対しての給料上げろのシュプレヒコール?だ。父の職人としての実力は天下一品だったので、社長も従わない訳には行かず、60円/月だったのが、社員全員一気に200円/月に上げられたそうな。父曰く、溶接に関する仕事で自分に敵う者は居なかったと。現役時代の自分に絶対の自信を持っている。私自身も、小さい頃から工場に入り浸っていたので、父の力で会社が成り立っていたのを知っているし。
今も潰れずに、守備範囲を拡張出来ているあの町工場が存在するのは、現役時代の父の尽力が大きい。映画『アルマゲドン』のハリー(ブルース・ウィリス)にちょっと似ているおとんだ。
BGM:チルドレン・オブ・ボドム
