2006/7/27 21:38
7月、8月、9月(黒) ロケットサラダの日記

PiL『メタル・ボックス』
最近大音量で音楽を聴くのが習慣になってしまっていて、本日は先ずPiL『メタル・ボックス』を聴いた。これはセックス・ピストルズ解散後、ジョン・ライドンさんが結成したバンドの2ndアルバムであるが、パンクをあっさり忘却の彼方へ葬り去る音楽性を持った傑作です。
彼は実はオーディオ・マニアで音質に拘る人なので、発売当初は45回転の3枚組みの塩化ビニールでした。私が買った時は既に2枚組みになっていたけど。内容は今日久し振りに聴いてもびびりまくりの重低音サウンドで(CD)、キース・レヴィンさんのノイジーで神経質でエフェクトされまくりのギターが超素敵。この暑い夏にピッタリの涼しい作品です。

アレア『自由への叫び』
その後、アレアというイタリアの野蛮とも言える音楽性を持ったバンドの1stアルバムである『自由への叫び』に突入。大音量で聴くと凄まじい迫力でした。このバンドはプログレであり、ジャズ・ロックであり、パンクであり、民俗音楽であり、変態音楽であり、何でもありのモンスターです。
因みに冒頭は女性による詩の朗読から始まります。
「愛する人よ」
あなたの前に平和で愛に満ちた道が出来る
平和が血の海を洗い流す
怒りや痛みを取り除き
武器を捨てて共に暮らそう そして
私たちの未来がいつまでも平和であるように
歌ってほしい 平和の歌を
聞かせてほしい 世界中に
怒りや痛みや武器を捨てて
共に暮らそう 平和の中で
・・・・・・・・・ひとりのエジプト女性 ラフィア・ラシェッド(訳:ショケイル)
てことでかなりシリアスな作品です。これは暑い夏が余計に暑くなって汗だくになり、それが気持ちよいと言う感じ。彼らはライブでリンゴを齧るパフォーマンスをしたそうですが、私達はスイカを食べながら聴きましょう。
以上、暑さを乗り切る為に有効な2作品でした。
