2009/6/29

(無題)  日記と歌論

百人一首應答歌 五


花の色は移りにけりないたづらに わが身世にふるながめせしまに
小野小町


つれなしと人の世の恨みながめふるまにまにかくもうつろふ花かは
ながれのおも

これやこの行くも帰るも別れては 知るも知らぬもあふ坂の関
蝉丸

それよその見るも見ざるも問はれては聞くも聞かぬも岩波の濱ながれのおも

小町歌は眺めと長雨の縁語に賭けた風情を活かす形で返歌してみたものです。彼女に同情的な人士が無常の一端をそこに感じてふともらすため息の風情です。
蝉丸歌には見ざるの俗諺を想起して作り置きました。これは和歌といふよりは狂歌でせうね。
奇数の句を奇数回つらねてなる奇素数の韻文たる和歌にて、緊密なる対応表現を用ゐて成功し名歌たり得たものは古今を通じてこの一首くらゐなものでせう。

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