試合の観戦記は岡山に帰ってからゆっくり書くとして、結構話題になっている昨日のPKシーンを振り返ってみたいと思います。
場面は、後半にファジが攻勢を強めて豊川の身体ごとゴールに飛び込む同点弾でわいた直後にやって来ました。
ファジにとっては、やっと追い付いてホッとした気持ちと逆転を狙うイケイケの感情が混在して、守備意識が欠落しがちなエアポケットの時間帯だったように感じます。
加地が山雅の安川を自陣PA内で引っかけて倒したとして、PKを取られてしまいます。こちら側からは逆サイドだったので、この判定が妥当だったかどうかは分かりませんでした。主審が西村氏だったので、凄くおかしい判定ではなかったのでしょう。ただ、山雅サポの間でも「サービスPK」とか「頂き物」との声が上がるほど微妙だったのは確かなようです。
PKが蹴られるのは、ホームサポ席前。GKの一森にとっては大きなプレッシャーのかかる場面でした。
主将の喜山が一森と何か話しているのは見えましたが、何を言っていたかは勿論知る由もありません。
昨年、山口に在籍していた一森は同じキッカーの田中隼磨にど真ん中にPKを決められた事実がありました。一森としては喜山に助言を求めたようですが、喜山は「お前を信じてる」と一言告げただけのようです。それから一森がどっしりと落ち着いた雰囲気になったように見えたのはこの話し合いの後だったからなのですね。
一方の田中にしてみれば、追い付かれた直後の絶好の勝ち越しチャンス。しかもキッカーが決めて当たり前のPK。喜山と一森の何やら不穏な打ち合わせなどで疑心暗鬼な心理状態。ホームサポ席前で注目を集め声援を受けるプレッシャー。様々なマイナス要素と戦ったんだと思います。
単にPKを止めた、止められたにとどまらない機微があってのアルウィン劇場だったと後で知った次第です。
人生いろいろ、選手もいろいろ、PKだって色々なのさ(笑)
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