「大相撲十一月場所 13日目 幕下取組結果 !!」
大相撲
貴景勝が1敗を守り、高安が2敗で追う構造が続きます。3敗は隠岐の海1人になりました。14日目に貴景勝と高安の直接対決があります。考えてみれば14日目までよく当たらずに残っていたとも言えます。結果オーライでしょうけど(笑)
この取組で貴景勝が勝てば優勝が決まります。高安が勝てば相星となり、千秋楽に優勝の行方が持ち越されます。場所の興味という観点からは高安に勝って貰いたいところでしょうね。上位陣総崩れの中、横綱・大関の中でただ一人終盤まで持ちこたえた頑張りは評価できますが、もしこれで優勝したとしても来場所にすぐに綱獲りの話になって良いのかどうかには、はなはだ疑問が残ります。何しろ、横綱が全員休場した上、豪栄道も終盤に休場し、大関以上で対戦したのは今場所不調にあえぐ栃ノ心だけという状況で優勝したとして、それで横綱昇進を議論することはあり得ないと感じるからです。日本人横綱を切望して、横審の意見を世論が押し切った形で横綱にしてしまった稀勢の里の惨状を見るにつけ、綱の重さというものを再度考えないといけないと思います。
各段で優勝力士が出始めました。
[幕下優勝]
蒼国来(荒汐)
[三段目優勝]
宇良(木瀬)
[序ノ口優勝]
鳩岡(木瀬)
蒼国来と宇良はよくご存じのように、元幕内力士です。この地位なら優勝して当たり前と思われるかも知れませんが、特に膝の靭帯断裂から復活を目指している宇良にとっては嬉しい優勝だと思います。番付が低くても全勝するというのは大変なことですから。序ノ口優勝も膝の大怪我で1年休場した後の復活場所に挑んだ鳩岡です。大型化している現在の角界では膝の怪我が多発するのはある意味不可抗力と言えるかも知れません。しかし、出世する強い力士は怪我をしない、怪我に強いということが最も大きいことを再認識してほしいと思います。地力があっても怪我ばかりしていては強くはなれませんからね。
それでは、13日目の幕下取組結果です。左側が勝ち力士です。
【13日目】
武蔵國 上手投げ 大翔岩
琴欣旺 寄り切り 常陸號
魁ノ隆 押し出し 入江
西大司 突き落とし 琴稲垣
大畑 寄り倒し 福山
琴翼 寄り切り 南海力
唐津海 寄り切り 華王錦
湘南乃海 送り出し 栃幸大
翠富士 肩透かし 舛東欧
北磻磨 寄り切り 久之虎
千代嵐 押し出し 彩の湖
錦富士 小手投げ 出羽疾風
武玄大 押し出し 安芸乃山
中園 掬い投げ 栃清龍
里山 下手投げ 琴鎌谷
蒼国来 引き落とし 高立
磋牙司 引き落とし 富栄
徳真鵬 小手投げ 玉木
豊響 寄り切り 鏡桜
臥牙丸 叩き込み 若元春
西大司の今場所は2勝5敗でした。幕下復帰の場所でそろそろ幕下に定着して、関取への足掛かりにしてほしいと思っていましたが、まだ幕下で勝ち続けるだけの地力がないと言えそうです。それは相撲の力だけでなく、強い意志を持つメンタルの強さをも含んでいます。強い力士はメンタルが強いというのは言い古された言葉のようですが、最も大切なことなのかも知れません。来場所は三段目から出直しになりますが、一場所で幕下に復帰し、そこからは上を目指さないといけません。
【14日目の取組】
上戸 − 琴力泉
玉金剛 − 塚原
肥後嵐 − 勇輝
巨東 − 小浜海
一木 − 本多
若山 − 佐々木山
古場 − 旭蒼天
貴健斗 − 豊昇龍
栃飛龍 − 大翔龍
木崎海 − 千代栄
隠岐の富士 − 濱豊
禧勢岳 − 一山本
朝日龍 − 碧海浜
諫誠 − 池川
竜勢 − 鶴林
野上 − 肥後ノ城
安芸の花 − 魁勝
青狼 − 美ノ海
芝 − 天空海
琴太豪 − 大成道
あと2日も盛り上げなければなりません。
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