幕内の優勝争いは、照ノ富士が本割で御嶽海を寄り切って単独優勝を決めました。結びの対戦は、朝乃山が意地を見せて正代を押し出しました。照ノ富士の優勝は2015年夏場所以来で実に1,897日ぶりとなりました。両膝の怪我に加えて、糖尿病と肝炎を患い、大関経験者として初めて幕下以下に降格し、序二段から復活した帰り入幕の場所に幕内最高優勝を果たすという漫画チックな復活劇を見せました。一時は歩行困難にまで陥って、引退との鬩ぎあいを繰り返したそうですが、辞めずに続けていれば良いことがあるということですね。
十両は6人の優勝決定戦となり、1回戦を勝ち上がった天空海、明生、豊昇龍の3力士で巴戦を行った結果、2連勝した明生が十両優勝を果たしました。三段目の優勝決定戦は深井が夢道鵬を叩き込んで優勝しました。
千秋楽の幕下取組結果です。いつものように左側が勝ち力士です。
【千秋楽】
禧集院 引き落とし 竜風
上戸 押し出し 勇磨
栄風 上手投げ 隠岐の浜
碧天 寄り切り 玄武丸
川本 押し倒し 琴誠剛
琴隼 引き落とし 周志
鈴木 押し出し 栃神山
朝興貴 上手投げ 天風
寺沢 上手投げ 将豊竜
武将山 渡し込み 湘南乃海
北勝川 突き出し 旭日松
竜勢 寄り切り
欧勝竜 引き落とし 荒篤山
時栄 下手投げ 大成道
白石 上手投げ 魁勝
常幸龍 押し倒し 一木
希善龍 上手投げ 朝玉勢
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西太司は、今場所の成績が2勝5敗でした。翌場所の番付が非常に気になるところですが、今後に関しては自分十分の右四つになるために何をすべきか、不十分な体制からでも技を仕掛けて勝ち切れるかどうか、など超えないといけない壁は数多くあります。関取、そして幕内を目指していこうとすれば、相撲の安定性とここ一発での強さは不可欠です。もう一度、初心に帰って稽古に精進しましょう。
各段の優勝力士と三賞は下記の通りです。
【幕内】
照ノ富士(伊勢ヶ濱部屋) 13勝2敗
【十両】
明生(立浪部屋) 10勝5敗
【幕下】
千代の国(九重部屋) 7勝0敗
【三代目】
深井(高砂部屋) 7勝0敗
【序二段】
竹岡(尾車部屋) 7勝0敗
【序ノ口】
北青鵬(宮城野部屋) 7勝0敗
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【殊勲賞】
御嶽海(出羽海部屋) 11勝4敗
大栄翔(追手風部屋) 11勝4敗
照ノ富士(伊勢ヶ濱部屋) 13勝2敗
【敢闘賞】
正代(時津風部屋) 11勝4敗
【技能賞】
照ノ富士(伊勢ヶ濱部屋) 13勝2敗
コロナ禍の最中に両国で、しかも有観客で開催された本場所は色々ありましたが、無事日程を消化できました。横綱、大関が3人休場するという中、只1人で頑張った新大関の朝乃山は優勝にこそ届きませんでしたが、よく頑張ったと思います。

九月場所が予定通りに開催されるとすれば、1ヶ月ちょっとでやってきます。非常に調整の難しいことになりそうですが、しっかり仕上げるのもプロとしての仕事と考え、責任を果たしてほしいと思います。
来場所も西太司幸平の応援を中心に書きたいと思いますが、まずは感染拡大が収まって無事に開催されることを切に望みます。
今場所もありがとうございました。
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