「日産、英EU離脱で逆風 現地工場、減損計上の恐れも 資産価値800億円超(日経より)」
企業会計
日産、英EU離脱で逆風 現地工場、減損計上の恐れも 資産価値800億円超(記事冒頭のみ)
英国のEU離脱で日産自動車が大きな影響を受けるという記事。
「英国工場からEUへの輸出関税10%が発生するだけでなく、最悪の場合は800億円超の減損損失の計上を迫られる可能性もある。」
800億円というのは、工場設備の簿価の数字です。それだけの影響で済むのかどうか...。
「日産は同工場(英北部にあるサンダーランド工場)で
世界生産の1割弱にあたる年40数万台を生産し、このうち
約7割の30万台弱を英国からEUに輸出している。今は英国とEU間の自動車の輸出入に関税がかからないが、英国のEU離脱後は輸出入代金に10%の関税がかかり、単純計算で1台あたり30万円前後の負担増となる。」
「19年3月期の日産の有価証券報告書によると、
サンダーランド工場の帳簿価格は機械設備などで約868億円残っている。英EU離脱の影響が長引いて将来の収益見通しが大きく下がったり、日産が工場の大幅縮小や閉鎖を決めたりした場合は減損を計上する可能性がある。」
EU離脱だけの影響ではなさそうですが、大きな減損損失を計上した自動車会社もあるそうです。
「
英ジャガー・ランドローバー(JLR)は前期に
4000億円の減損損失を計上し、親会社であるインドのタタ自動車の業績悪化につながった。JLRが減損を計上したのは、中国の販売不振や
英国の将来の事業環境が不透明なため、資産の収益性が下がったと判断したためだ。」
英国政府・議会は、この期に及んでもばたばたしているようです。
アングル:英議会のEU離脱法迅速審議否決で起きる次の事態(ロイター)
「英議会下院は22日、ジョンソン首相が欧州連合(EU)とまとめた離脱協定案の関連法案を迅速に審議する議事日程の計画を否決した。これでブレグジット(英のEU離脱)が10月末よりも先に延びるのはほぼ確実で、離脱が実現するかどうかも不透明になってきた。」
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