監査人交代事例3件です(2021年2月26日)。いずれも大手が退任します。
1.
コナカ(東証1部)
会計監査人の異動及び一時会計監査人の選任に関するお知らせ(PDFファイル)
新日本→
仁智監査法人、の期中交代です。
新年度になってからも報酬交渉が続いていたが、決裂してしまったということのようです。
「当社は、当社の会計監査人である EY 新日本有限責任監査法人とかねてから
監査報酬について協議を重ね、
定時株主総会が終了した後も協議を継続してまいりましたが、
合意に至りませんでした。そのため、当社監査役会は、当社の事業規模、業務内容に適した監査対応、監査費用の相当性等を検討した結果、本日付で一時会計監査人として仁智監査法人を選任いたしました。」
同社は、2021年9月期第1四半期報告書の提出期限が3月15日に延期になっていますが、四半期レビューの対応は大丈夫なのでしょうか。
2021年9月期第1四半期報告書の提出期限延長申請に係る承認に関するお知らせ(PDFファイル)
2.
小田原機器(ジャスダック)
会計監査人の異動に関するお知らせ(PDFファイル)
新日本→
興亜監査法人、の交代です。
これも監査報酬が理由だったようです。
「当社の会計監査人である EY 新日本有限責任監査法人は、2021 年3月 24 日開催予定の第 42期定時株主総会終結の時をもって任期満了となります。監査役会は、近年、
監査報酬が増加傾向にあることなどを契機として、当社グループの事業規模に適した監査対応と監査費用の相当性について検討してまいりました。その結果上記3の理由により、興亜監査法人を新たな会計監査人として選任するものであります。」
3.
ホットリンク(東証マザーズ)
公認会計士等の異動に関するお知らせ(PDFファイル)
あずさ→RSM清和監査法人、の交代です。
監査継続年数や監査報酬が理由です。
「当社の会計監査人であります有限責任あずさ監査法人は、2021年3月29日開催予定の第22回定時株主総会終結時の時をもって任期満了となります。現会計監査人は
上場以前の期間も含めると長期にわたること、また、2020年12月期において、
監査報酬の増額改定があったこと等を契機として、同会計監査人を含む複数の監査法人を対象として、品質管理体制、専門性、独立性及び監査報酬の水準等を比較検討してまいりました結果、新たな会計監査人の候補者としてRSM清和監査法人が適任と判断したためであります。」
あずさの就任年は2013年でした。まだ10年も経っていません。上場前を含めると、もう少し長いのでしょう。
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