「名証2部上場サンビシ株式会社 民事再生法を申請」
企業会計
倒産情報
名証2部上場のサンビシが民事再生法を申請したという記事。
サンビシ商事という同社の大株主であり、また代表者も同じ会社が、その子会社を通じて行っていた
デリバティブ取引で多額の損失を発生させ、自己破産を申請し、サンビシも合計46億2700万円のサンビシ商事向け債権が回収不能となったため、民事再生法の申請に至ったようです。
2005年3月期の有報をみると、たしかにサンビシ商事との取引が
関連当事者取引として注記されています。しかし、債権額は15億円程度です。この半年間で約30億円も増えたことになります。
社長の個人会社が資産運用に失敗しても、上場している会社は別法人ですから、連鎖して倒産するというのは不思議な話です。この半年間に、何が起きたのか、きちんと開示して責任を明らかにすべきでしょう。
それとも、もともと、サンビシがリスクを負うような形で投機的取引が行われていたのでしょうか。そうだとすると、関連当事者取引の注記自体が正しかったのかという問題が出てきます。