宮城道雄が歌謡曲に  音楽

2月22日のNHK「うたコン」で氷川きよしが新曲「群青の弦(いと)」を歌った。
この曲は筝曲家、宮城道雄を題材とした歌謡曲である。

歌詞には「美しく織りなす箏の音に」とか、稽古の様子の 「千遍(べん)弾きの荒修行」、最後には「月に謳うは春の海」と出て来る。「春の海」はまさに名曲である。

まさか宮城道雄が歌謡曲で題材になるとは思わなかった。
氷川きよしは今年いっぱいで活動を休止すると発表があった。
この曲がヒットして箏の演奏者が増えるといい。

「春の海」は我々は中学の音楽鑑賞曲だったが、娘たちは小学6年生だった。
本来は箏・尺八の二重奏曲である。しかし尺八に代えて、バイオリンやフルートでも演奏された。

我々が聞いたのは箏奏者は宮城道雄本人で、共演者は先ずバイオリンはルネ・シュメーであり、フルートは吉田雅夫、尺八は吉田晴風を聴き比べたと思う。

この時に私は将来、尺八で「春の海」を演奏したいと思ったのだった。

大学に入り、尺八を手にして青木鈴慕師について習い始めた。
多分、大学2年時に「春の海」を習ったと思う。この時はうれしかった。

先生宅は当時、新大久保駅で降りた「柏木」にあった。今の住居表示は北新宿であろう。

先生は人気で、夕方多い時は10人以上が稽古を待っていた。
1人10分としても1時間半以上待つのである。サラリーマンも来るので「学生は3時から早めに来なさい」と言われた。

二間をぶち抜いていたが、余りにも門下生が多く、ついに私が3年時だったか、代稽古として6畳くらいのタンス部屋でおじさんに「春の海」を教えたことがあった。

会社に入社して、友人や部下の結婚式には独奏で、親類などの結婚式などでは妻の箏との合奏で、何度演奏してきたか分からないほどだ。

尺八を手にしてから、如何に宮城道雄が凄いかが分かるようなってきた。
中学だけでは知りえなかった名曲がたくさんある。

好きな曲「春の海」は当然として、「春の夜」は素晴らしい。
NHK「邦楽のひととき」で演奏した箏・尺八二重奏曲「泉」も好きである。

その他「小鳥の歌」「春の訪れ」「比良」「花紅葉」「軒の雫」「和風楽」「遠砧」「高麗の春」「初鶯」「虫の武蔵野」「秋の調べ」「こおろぎ」「鈴虫」「三つの民謡調」「都踊」などを演奏して来た。

失敗した舞台もあり、様々な思いが頭をよぎる。

宮城道雄は編曲でも才能を発揮し、「尾上の松」の箏の手付けは秀逸である。
箏独奏曲の「手事」や箏と十七絃との「瀬音」なども好きである。




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