音程の差  音楽

今年の春に放送された、平成27年度NHKのど自慢グランドチャンピオン大会で、中学1年生の小山祐輝君がみごと優勝した。
曲は氷川きよしの「獅子」であった。

並み居る歌うまの激戦だったが、審査委員長の湯川れいこが「最も安定した人を選びました」と言ったそうである。(他人のグログより)
私は「音程の差ですんなり決まりました」と聞こえた。

歌すなわち音楽は、音程もさることながら、リズムや感情表現、強弱、などの総合芸術である。
プロの歌手には、さらに見た目すなわちイケメンか、美人か、容姿端麗かなどが加味されるであろう。

しかし、皆上手かったにもかかわらず、「音程の差」がどんなに大事か分かった気がした。
音程の差が勝敗を決めたのだった。

「カラオケバトル」の番組を見ていると、映像画面にリズムはもちろん音程も表示されるので、合っているか違うかが一目瞭然である。

のど自慢番組のゲスト歌手が「SMAP」であり、音程の悪さは中居君自身、認める程である。
「のどじまんTHEワールド」でも司会をして、自虐的に発言している。
音程が少しくらい悪くても、グループなら歌手になれるのである。

友人とカラオケに行くと、気を使うのはやはり「音程」である。
ある程度、教育を受けてきたので友人とは違うはずである。いやそうで無ければいけないと思って、歌を歌う。
「北原は音程が正しいね」とは良く言われたが、「カラオケ店」での採点を見るとまだまだである。

しかし、尺八の音程は難しい。

箏や三絃と合奏前に調絃しても、演奏中に変化してくるので、音程に敏感で無いと音痴になってしまう。

さらに、5孔尺八におけるメリ・カリなどによる半音の吹奏が難しく、音程が不安定になってしまう。
演奏中にいかに箏や三絃の音の高さに合わせられるかが、問われる。
そこにプロと素人の違いが出てくる。

やはり、超一流のプロの尺八演奏者は音程が正しい、と聞こえる。
テクニックだろうか。
たかが音程、されど音程と言おうか、これを無視すると「雲泥の差」となる。

だが尺八古典本曲はむしろ、音程が不安定と言うか、メリ・カリ・ユリ奏法により平均律でない音程が存在する。半音の半音も存在する。
それらを3人が演奏したら、音程がうねりになって聞こえる事も生じる。

むしろ、そのうねりを狙って作曲されたのが中俣申喜男(なかまたのぶきお)(1932年〜)の「三本の尺八のためのスペース」という曲である。(1969〜1970年作曲)
これは「尺八3本会」が良く演奏をしたが、最近ではあまり聞かない。

素人でも音程が狂わない楽器はピアノであり、大変うらやましい。

弦楽器であるバイオリンも不安定であり、超一流になるとやはりここが違う。
以前、ギターとバイオリンの演奏を聴いたことがあったが、バイオリンの音程が悪く、気持ち悪かった。

バイオリンなどの弦楽器は、ビブラートをかけて演奏するのが当たり前で、それが綺麗に聞こえるし、歌の採点でもビブラートを付けると点数が上がる。

尺八でビブラートが多いのは山口五郎や山本邦山で、青木鈴慕先生は余りのビブラートは嫌っていた

私もビブラートは掛けない演奏するが、音程や息切れ、鳴りをごまかす時には使用している。

のど自慢に戻ると、北島三郎は昔出演した時は鐘2つだったそうだが、平成23年度の「徳永ゆうき」君はグランドチャンピオンになり、YouTubeを見ると「俵星玄蕃」など高校生の時(17歳)でもう完成されている。

その徳永ゆうき君が映画「家族はつらいよ」に「うなぎや」の出前役で出演し、宅配車に乗りながら「寅さん」のテーマ曲を歌うシーンがあったが、やはり上手いものである。

イケメンではないが歌もキャラも良いので、彼の人気も「うなぎ登り」である。

0



コメントを書く


名前
メールアドレス
コメント本文(1000文字まで)
URL





AutoPage最新お知らせ