中学校で講話と尺八演奏  音楽

大和市つきみ野に在住の頃、中学校で「地域の人による講話」があった。

2009(平成7)年5月に、つきみ野中学校では日曜参観で「地域の人による講話」の講師を募集しており、先生の家庭訪問時に妻が「主人が尺八をやっており、やってみたいと言っている」と先生に話したところ、採用された。

全学年19クラス一斉に行われ、サリン事件でテレビ出演が多かった大沢孝征弁護士や画家、元NHKアナウンサーもいた。

私は尺八の演奏なので音楽室で行われた。
資料として、自己紹介、尺八について、尺八の構造、尺八の種類、演奏方法、尺八の音階、楽譜(琴古流縦譜)を用意した。

受け持ちは1年4組で、その時に話した内容の小冊子があるので、そのままご紹介しよう。
私のテーマは「尺八と人生」だった。

まず挨拶がわりに北島三郎が歌った「仁義」を演奏。
「カッコいいね」(笑いと拍手)「今日初めて尺八の演奏を生で聞く人?」(多数挙手)「ほとんどの人ですね。予想通りでした。」

尺八は日本の楽器にもかかわらず、一生の間に生で聞く機会がない人もいるかも知れません。私にとっては非常に残念です。今日は良い機会ですので、尺八の演奏を中心に話をしたいと思います。

簡単に自己紹介すると、昭和23年長野県飯田市に生まれました。小さい頃から音楽が好きで、小学校では器楽班で小太鼓をたたき、中学・高校ではブラスバンドクラブでユーホニュームを吹いていました。大学のクラブでは一生の友達になれそうな気がした尺八を手にして、直接先生にもついて習いました。

大学卒業後、北島三郎公演で尺八伴奏をした事もありますが、とても尺八だけでは生活できず、翌年就職しました。
けれども尺八が好きでずっと続けているうち、リサイタルやNHKラジオにも出演できました。
現在は脱サラして自営業(2年前に閉店)のかたわら尺八演奏会の出演や家族の箏と一緒にミニコンサートを時々開いております。

尺八の説明
尺八は中国(原型は中国だが日本で発達した)から伝来し、長さが一尺八寸あるところから尺八と名付けられました。流派は明暗流・琴古流・都山流等があります。
構造は前に四つの穴と後ろに一つあるだけで簡単ですが、吹奏上は半音が出にくいのでむずかしく訓練が必要です。

又、現代では合奏曲の多様化で色々な長さがあり、高音用の一尺六寸管から低音用の二尺三寸管が良く使用されます。(吹奏して音の高低を聞かせる)吹奏上の特徴は一音一音を舌で切らず、指を押して切ったり、ポルタメント奏法が楽にできることです。

楽譜は音程のロツレチリをそのままカタカナで表しており、まるでお経のようですね。

尺八の演奏
@尺八古典本曲の「鹿の遠音」は雄鹿と雌鹿の鳴き合う様子を曲にしたものです。
A八橋検校作曲「六段の調べ」から初段
B宮城道雄作曲「春の海」
C民謡「こきりこ」を二尺管と一尺八寸管で吹き比べる。
D現代曲の一部(長澤勝俊作曲 詩曲)
Eプレスプラード作曲「マンボ5」も出来ますよ。(受けた!)
F田仲先生のピアノ伴奏(主にコード)でぶっつけ本番ですが「アメリカンパトロール」
G北島三郎「与作」(お父さんお母さんにも受けた)

まとめ
私は28年間尺八を吹き続けている訳ですが、吹くことが私の自己表現なのです。こうしていきなりピアノと合奏出来ますし、アメリカでも尺八を吹いた時、喜んでもらえました。

皆さんも若いうちに何か好きな事を見つけてチャレンジするといいと思います。例えば釣りとか、ピアノ、テニスでも良いでしょう。とにかく好きな事を得意にし、それを一生続ける事です。そうすれば仲間も増え、心豊かに充実した人生となるでしょう。

生徒感想 Sさん(女性)
「北原さんが尺八と人生について話して下さる。」と先生は言っていた。
私は近所で尺八を吹いていた人がいたから音は知っていたけど、指や楽譜を見たのは初めてだった。すごいなぁと思ったところは、すごく早く吹いている時だった。

どの指を動かし、どこを押さえているのか全然わからなかった。
それと顔を見た時とっても真剣に私達に尺八の事を教えて下さっているんだな、と思った。

楽譜と言えば、音とリズム、音符がのっているものだとしか思っていなかったけれど、字の音符(楽譜)があるということは、今回とてもびっくりした。それを見て吹ける北原さんはすごい。

最後に少し人生について語って下さったけれど、趣味を持って生きるということは、とても良いことなんだなって思った。この話を聞いて、いろんな事を覚えて、教わったと思う。(原文のまま)

この時、地元紙の記者が取材に来たらしく、地元紙と大和市の広報誌にも記載された。
それは次のようである。

尺八奏者北原康夫氏の講話「尺八と人生」は生の演奏とユーモアを取り混ぜた話ぶりで人気が高く、生徒も参観に訪れた父母も楽しみながら受講していた。




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