交響曲第1番 古典  CD・レコード

セルゲイ・プロコフィエフ作曲
交響曲第1番 古典
クラウディオ・アバド指揮
ヨーロッパ室内管弦楽団

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プロコフィエフ:作品集

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 バレエ音楽で魅了されたプロコフィエフの管弦楽曲をもっといろいろ聴きたいと思い、選んだのがこの音盤です。このレーベルのいくつかの名盤から選ばれた演奏が2枚のCDに収められた、プロコ管弦楽曲入門集といったところかな。

 交響曲連番マンスリー参加エントリー、今日はその中から第1番「古典」です。1917年、プロコフィエフ26歳の作品。革命の騒乱を逃れ、ひとり暮す疎開先でピアノを使わずに作曲を試みたもの。恵まれた境遇だったのね。翌年、ペテルブルクでの初演(センセーショナルだった「スキタイ組曲」に比べて「フツーだねー」と言われたとか)直後にアメリカを目指して亡命します。

 第1楽章アレグロ。アバド指揮、ヨーロッパ室内管弦楽団の演奏は快速、快走。私が持っている3つの演奏(CD)の中で一番スタイリッシュ。これぞ若きプロコフィエフ。20世紀初頭、つや消しの鋼色した新製品。

 冒頭一拍、ホールに鳴り響く号砲のような強奏の後、するすると弦が登って本奏が始まる、瞬く間の安定走行。どんなフレーズも曖昧にならず、また強弱や弛張のメリハリが絶妙です。

 木管各楽器がリレーする単旋律のバトンもスムーズ。音色の変化が愉快です。随所に入るアクセント(含ティンパニの一打ち)が要所を引きしめ、あとはほどほどのリラクセーションが曲想をさらに親しみやすくします。中間と終わり近く、弦が乾いた音で奏でるピッチカートがてっぺんまでちゃんと聞こえる!たまらん〜。

 第2楽章ラルゲット。緩徐楽章ではあるけれど、演奏は重くなりません。1986年録音のアバド盤は私の好みと素養にぴったり。まったりの「古典」2楽章は集中力が持たないのよ、ワタシ…

 第3楽章ガヴォット、ノン トロッポ アレグロ。おお、ロミジュリの♪ パリオペラ座バレエ、ヌレエフ版「ロミオとジュリエット」では、ちょっと可笑しみもある場面です。アバドはここへ来て少し皮肉っぽくテンポを揺らしたかな〜と思った矢先、スッと音が小さくなり…

 ドンッと鳴って第4楽章ファイナル、モルト ヴィヴァーチェ。キタキタ、また来た! 走る、滑る、飛んでいく。誰もが「フィナーレだね」とわかり、誘われて飛び出しそうな親しみやすさ。旋律のバトンは弦と木管を行き来し、2本に別れて並走し、どこからか伴走が出てきたり、横から茶々がかぶさったりと、お客さん大喜びのサービスだわ。う〜ん、若いって素敵。
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2007/6/20  23:04

投稿者:sweetbrier

吉田さん、こんばんは。
温かいコメントをありがとうございます。いますぐ木に登っちゃいそうです。

吉田さんもお忙しい中、企画外もとり混ぜ着々とエントリーされていますね。ところで今日はショスタコーヴィチの交響曲「レニングラード」が、明日はマーラーの「復活」がFMでオンエアです。もしかしてみなさんの影響力!?

http://ivory.ap.teacup.com/sweetbrier/

2007/6/20  21:56

投稿者:吉田

こんばんは。
sweetbrierさんの投稿を楽しみにしていました。
「つや消しの鋼色した新製品」、うまいですね。古くて新しい、魅力的な音楽だと思います。

http://beethoven.blog.shinobi.jp/

2007/6/19  23:48

投稿者:sweetbrier

しじみさん、コメントありがとうございます。貴ブログにこの1件だけで何度も出没しまして、すみません。
しじみさんが取り上げられたフェドセーエフ指揮モスクワ放送響の演奏も軽快で表情豊かだとか。いつかは聴いてみたいです。またよろしくお願いしますね。

http://ivory.ap.teacup.com/sweetbrier/

2007/6/19  23:00

投稿者:しじみ

こんばんは!エントリーありがとうございます。お待ちしていました!
そうそう、この「古典」の第4楽章は踊りだしたくなりますよねー。
快速、快走のアバド盤、私も聴いてみたくなりました。

http://ameblo.jp/lyricwaltz22/


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