船頭さんはスゴイ 旅
八重山に滞在しているとき、石垣島から西表島への日帰りツアーに行ってみました。
行きは石垣港から西表島・西部地区の上原港へ(西部とはいえ、地図ではどう見ても島北部なのだが)。海は荒れ気味。大きなうねりの上を1時間と少しかかって渡りました。でも、船頭さんのみごとなお仕事ぶりが実感できて頼もしく、恐いと感じることはありませんでした。船頭さん…というか、操舵手かな。乗った船は小さく、その後ろ姿が客席から見えるのでした。船頭さんが舵を取り、エンジンを吹かしたり緩めたりしつつ、波間の道を探しながら進んでいく…それがわかってくると、おもしろかったです。
このツアーを申し込んだとき、
「上原へ行く便は、天候の影響でしょっちゅう欠航します。そのときは東部の大原港へ行く便に乗っていただきますのでご了承ください。大原行きは、上原が駄目なときでもたいてい運行していますから、心配いりません」
と聞きました。
「はい、わかりました」
とこたえたものの、普段の生活で船便を使うことがない私たちは、離島間フェリーの乗り心地や運行状況など知るよしもありません。バス遠足を楽しみにする子どものように、「雨が降らなければいい」などと思っていたのでした。
聞くところによると、私たちが乗った朝の便が、その日最後の上原行きだったそうです。後の便は波が高くて欠航でした。
写真は石垣港離島ターミナルの待合ロビーに掲げてある「八重山海域空中モザイク写真」。部分的に撮った西表−石垣間の空撮写真を切り貼りしたものらしいです。島を囲む珊瑚礁の形がよくわかります。
左端が西表島。右上が石垣島、それぞれほんの一部分です。石垣島の南端、角張って白っぽい埋め立て地あたりが石垣港です。以前は那覇から台湾までの長距離フェリーが寄港していたそうです。私も学生時代はその航路で石垣に来ました。

石垣島のすぐ西が竹富島、その南南西に黒島、その真西に2つ浮かんでいるのが新城島(あらぐすくじま)です。北を上地島(かみぢじま)、南を下地島といい、この2つを合わせて新城島なんだそうです。黒島、新城島の北にあるのが小浜島です。
上原港は写真が切れて見えませんが、鳩間島を北北東に望むニシ崎の東海岸線を南に下ったところにあります。船は一旦北上し、横波を避けながら西へ針路をとっていきました。
2日前、竹富島に渡った船は、横波なんてへっちゃら♪とばかりに、目的地向かって直進。2階から1階へストーンと落ちるような横揺れを繰り返し、恐かったです。西表行きも同じ大きさの船でしたが、こちらは舳先に波を受けて上下する揺れ。横揺れよりは真っ当な波乗りに思えましたが、高さは3階までレベルアップ。船底に感じる衝撃はドッシーン☆〜と、ハードなもの。隣のツレは「こ…腰、傷めそう…」と呟いておりました。船がうまい具合に波のてっぺんをすべっているとき、海面を見下ろすと、灰色を帯びた群青の窪みは、外野つきの三角ベースぐらい出来そうでした(広さ、高さは私的感覚です)。
舵を握る船頭さんには、どんどん押し寄せてくるうねりの上に道が見えるのでしょうね〜。3階からの落下や横波を極力避けるべく、最も安定したところを見極めて進んでいるように感じました。それでも、いくつかやり過ごしすうち、ついに外してしまうときがあります。そうすると船頭さんの操作でエンジン音がサッと低くなり、わずかに重力が減ったと思うと、船体がさーっと下がって海面に激しく当たります。お〜、やられた〜って感じ。カウンターをゼロに戻し、ふたたびお手並み拝見です。船酔いする暇のない30分遅延の旅でした。
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行きは石垣港から西表島・西部地区の上原港へ(西部とはいえ、地図ではどう見ても島北部なのだが)。海は荒れ気味。大きなうねりの上を1時間と少しかかって渡りました。でも、船頭さんのみごとなお仕事ぶりが実感できて頼もしく、恐いと感じることはありませんでした。船頭さん…というか、操舵手かな。乗った船は小さく、その後ろ姿が客席から見えるのでした。船頭さんが舵を取り、エンジンを吹かしたり緩めたりしつつ、波間の道を探しながら進んでいく…それがわかってくると、おもしろかったです。
このツアーを申し込んだとき、
「上原へ行く便は、天候の影響でしょっちゅう欠航します。そのときは東部の大原港へ行く便に乗っていただきますのでご了承ください。大原行きは、上原が駄目なときでもたいてい運行していますから、心配いりません」
と聞きました。
「はい、わかりました」
とこたえたものの、普段の生活で船便を使うことがない私たちは、離島間フェリーの乗り心地や運行状況など知るよしもありません。バス遠足を楽しみにする子どものように、「雨が降らなければいい」などと思っていたのでした。
聞くところによると、私たちが乗った朝の便が、その日最後の上原行きだったそうです。後の便は波が高くて欠航でした。
写真は石垣港離島ターミナルの待合ロビーに掲げてある「八重山海域空中モザイク写真」。部分的に撮った西表−石垣間の空撮写真を切り貼りしたものらしいです。島を囲む珊瑚礁の形がよくわかります。
左端が西表島。右上が石垣島、それぞれほんの一部分です。石垣島の南端、角張って白っぽい埋め立て地あたりが石垣港です。以前は那覇から台湾までの長距離フェリーが寄港していたそうです。私も学生時代はその航路で石垣に来ました。

石垣島のすぐ西が竹富島、その南南西に黒島、その真西に2つ浮かんでいるのが新城島(あらぐすくじま)です。北を上地島(かみぢじま)、南を下地島といい、この2つを合わせて新城島なんだそうです。黒島、新城島の北にあるのが小浜島です。
上原港は写真が切れて見えませんが、鳩間島を北北東に望むニシ崎の東海岸線を南に下ったところにあります。船は一旦北上し、横波を避けながら西へ針路をとっていきました。
2日前、竹富島に渡った船は、横波なんてへっちゃら♪とばかりに、目的地向かって直進。2階から1階へストーンと落ちるような横揺れを繰り返し、恐かったです。西表行きも同じ大きさの船でしたが、こちらは舳先に波を受けて上下する揺れ。横揺れよりは真っ当な波乗りに思えましたが、高さは3階までレベルアップ。船底に感じる衝撃はドッシーン☆〜と、ハードなもの。隣のツレは「こ…腰、傷めそう…」と呟いておりました。船がうまい具合に波のてっぺんをすべっているとき、海面を見下ろすと、灰色を帯びた群青の窪みは、外野つきの三角ベースぐらい出来そうでした(広さ、高さは私的感覚です)。
舵を握る船頭さんには、どんどん押し寄せてくるうねりの上に道が見えるのでしょうね〜。3階からの落下や横波を極力避けるべく、最も安定したところを見極めて進んでいるように感じました。それでも、いくつかやり過ごしすうち、ついに外してしまうときがあります。そうすると船頭さんの操作でエンジン音がサッと低くなり、わずかに重力が減ったと思うと、船体がさーっと下がって海面に激しく当たります。お〜、やられた〜って感じ。カウンターをゼロに戻し、ふたたびお手並み拝見です。船酔いする暇のない30分遅延の旅でした。

2010/4/29 22:43
投稿者:sweetbrier
2010/4/29 18:17
投稿者:吉田
こんにちは。南の島をめぐる船旅は楽しそうですね。写真でも海の綺麗さがわかります。
ワタシは5,6年前に台北で2年半ほど仕事をしておりましたが、土日も飲み歩いており、遠くへ足を運ぶことはなかったです。今思うとじつにもったいない。
日本は広島より向こうへは行ったことがありません。南のきれいな海を見ながらビールでも飲みたいものです^^
http://beethoven.blog.shinobi.jp/
ワタシは5,6年前に台北で2年半ほど仕事をしておりましたが、土日も飲み歩いており、遠くへ足を運ぶことはなかったです。今思うとじつにもったいない。
日本は広島より向こうへは行ったことがありません。南のきれいな海を見ながらビールでも飲みたいものです^^
http://beethoven.blog.shinobi.jp/
吉田さんは、台北に赴任していらしたんですか。八重山とは、ほんとに近いですよね。
でも、外国でのお仕事となれば、旅の空…という気分に浸るのは後回しになり、とうとう手つかずになるのでしょうね。
すぐそこにあったのに〜っていう心残り、私にもいくつかあります。