無著と世親  日帰りの旅

 晴天が続き、気温も順調に上がって、やっと衣替えやら掃除やら模様替えやらできた、小さな幸せ。
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 5月1日は奈良へ行ってきました。思いつきの日帰り電車遠足。町家を改装したお店をひやかしに行こう…と。

 歩いたのは猿沢池の南、ならまちと呼ばれる界隈。神戸からの直通列車で奈良に着いたのはお昼過ぎ。土地勘がないため、町家のビュー・スポットたらいうところには なかなかたどり着けず、最初に目についたカフェで まずはお昼ご飯。

 古い民家の入口土間に蒸しパンや小物を並べ、口の間(畳)には東南アジアふうの小物をあしらった小さな卓袱台が並ぶダイニング。ランチは5月4日までの限定メニュー。
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 蒸しパン、茹で野菜にあっさりしたクリームのディップ、鶏肉と春雨の、野菜たっぷり辛くないスープ。おかずのスープやクリームが、ほや〜としたなごみ系なのよ。パンはスパイスの効いたものの方がいいかもね。

 聞こえてくるBGMはロック調にアレンジされた「おお、運命の女神よ(カルミナ・ブラーナ)」など、元気に疾走してました。

 あちこち歩き、小さな神社では我が家の女の子たちに代って賽銭→二礼→二拍手する。賽銭を入れてから二礼二拍手するべし、と書いた札が掲げてあるお宮さんでした。
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 ならまち私的1番は清酒「春鹿」醸造元の酒蔵ショップです。

 ならまち巡りもそろそろ終点かな〜という時分、どこからか糀の香りが。ふらふら寄っていくと、誰でも入れそうな入口がぽっかり。中は土間の真ん中にテーブル、周囲に商品ケースというつくり。400円のオリジナルグラスを買えば、テーブル席で社員さんがついでくれる5種類のお酒が試飲できます。

 すきっ腹だった私たちはきき酒を断念しましたが、店内や梱包、出荷作業などを少し覗いてきました。土曜日だけど普段通りって感じで人が動いていて、糀の香りがする清潔な仕事場…いいなあと思いました。

 帰途、商店街の混雑を避けるために奈良公園を通っていると、興福寺・北円堂の一般公開(北円堂 春季特別開扉)が目につきました。

 これはよかったですよ〜。
 特に木造無著・世親立像(もくぞうむちゃく・せしんりゅうぞう)。5世紀インドの坊さん兄弟、無著と世親の木像です。写真で見るのと大違い。
 北円堂のご本尊は同じ運慶一党の作、木造弥勒如来坐像(もくぞうみろくにょらいざぞう)。しかし、付き従う坊さん兄弟の方が存在感は断然上。南の入口に長く垂れ込めた布をくぐったとたんに、むらむら〜っと迫ってきます。目に玉が入ってるのだけど、そのためだけじゃない。2体とも、生きているオーラのような力に満ちているのよ。木の彫刻だというのに、長い年月を経てもこれだもの。運慶と弟子たち…想像すると恐くなります。

 入館したのは公開時間終了間際だったので、わりと空いており、ゆっくり眺めることが出来ました。出口(東側)の布は短く、お堂の外に立っても無著とご本尊、それに菩薩座像の一体は見ることができました。横から見ると、なぜか少し優しい印象が。

 なんとなく出かけた日帰りの旅でしたが、いいものをいくつも見ることができて、よかったです。
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