スヴェング  演奏会

 5月22日(土)は、フィンランドのハーモニカ・カルテット「スヴェング」のコンサートに行きました。

 おもしろかったです〜。あのエンターテインメントは、興業を成り立たせるためなのか、それとも、やりたいことをやったらそうなったのか。芸術家肌…のようでもあり、天然を装った二枚目半でもあり、カッチリお仕事する演奏者であり…???
 とにかく、こんなグルーヴ感はひっさびさ。

 意外だったのは、ハーモニカといえど電気的な効果を施して、いろんな音色を創出していたところ。マイクを使うとは聞いていたのだけれど、完全にアコースティックではないのだわ。でも、その加工した音色にふさわしいアーティキレーションが、それはそれはみごとなり。確かなことはわからないけれど、ハーモニカ(息)をもってするMIDIのようなパフォーマンスが、うまい具合に折り込まれているようだよ(MIDIって今でも使われてるんでしょうか。もうすっかり浦島太郎なもので)。演奏が佳境に入ると、アンサンブルの中にエレキ・ギターや木管や人の歌声が彷彿としてくるのよ。いい気分だよ〜。

 もちろん、それは電気的な効果だけじゃなく、アレンジとアンサンブルの為せる技。プログラムは、4人のうち3人が作曲やアレンジした作品を聞かせます。エーロ・Tの器用で洒落た作品もかっこよくておもしろくていいのだけど、芸術家肌のエーロ・Gの作品は、ハーモニカ以外の楽器や人の歌声が聞こえてくる。歩く度に隠れてる何かを見つけられる森のように、聴く度に新しい印象が重なっていきそうな作品。

 彼らの先生でもあるヨーコさんの作品は、肩肘張らず、時にはとぼけたような、肩すかしされたような味わいがあったよ。

 彼らは2007年、2008年に続き3度目の来日だそうですが、兵庫芸文センターには2008年以来2年ぶり2度目です。私は、今回初めて聴きました。

 2008年西宮公演(芸文センター)の時は、公演チラシに珍品・逸品の匂いをかぎつけたツレに誘われたのですが、私は当時、息で音を出す楽器にちょっとしたトラウマがあったことに加え、当のチラシを見てその古傷(←大げさな…)がズキンと疼いたので、
「絶対に行かん(キッパリ)」
と、突っぱねたのでした。

 古傷というのは、その1年ほど前。同じ小ホール、ピアノのコンサートで、アンコールに友情出演したトランペット奏者のやらかしたこと。彼は1時間超のコンサートを待つ間、出番にそなえて至極真っ当なトリートメントをしていただけのこと。でもね…。ピアノの前の床に4つ折りの真っ白なフェイスタオルが置かれ、彼がトランペットを持ってトコトコと出てきたと思ったら、いきなり楽器を傾けるとパイプのどこぞから、けっこうな分量の透明な液体が、タオルにタターーッっと滴りました。ほぼ真正面に座っていた私は、すぐにでも席を立ってホールを飛び出したいのをやっとの思いで押さえ込み…。小学校で笛やハーモニカ、ピアニカなどを練習した経験から、そりゃもう、あの液体は唾液だと思いましたから。

 我が家の元ブラスバンド部員が言うことには、管楽器奏者は舞台袖や演奏会場の入口で待機する間、リハでチューニングした状態を本番まで維持するのにたいへん気を使うとか。管が冷えないよう、しょっちゅうソ〜ッと(音がしないように)息を吹き込むんだとか…言ってたように思う。

 小ホールのアンコールで見たもの・・・・・あれはお湯だったかもしれない、、、うん、そう思うことにしよう。キレイなもんさ。

 んで、スヴェング2008来日公演チラシ…たぶん裏面の写真。メンバーの誰かが、小さなハーモニカを口の中に入れて、…目を剥いたウォレス(ウォレスとグルミットの)みたいな顔してたのよ〜。またまたあの臨場感が売りのホールで、口の中からハーモニカやらなにやら、出たり入ったりを見るのはいたたまれん…と、見てもいないのに決めつけて回避したのでした。

 ところが、、、
 コンサートから帰ってきたツレは上機嫌でしたわ。いつになく。

 アタリだったのね。
 そして、CD買わずにTシャツなんか買ってきてやんの。Natsume Onoさんが描いたスヴェングのイラスト入り。
クリックすると元のサイズで表示します
「私も欲しい」
「買おうかと思ったけど、もう残り少なくて、しかも黒のLサイズしか残ってなかった」
「それでいいのに」
「Lって、男物やで。めっちゃ大きいで。ワシでもMやのに」
「パジャマにするから、それでよかったのに」

 というわけで、今年はパジャマを買いに…ではありませんが、私も行ったのでした。それなのに、Tシャツ販売はナシ。しかたないので、Natsumeさんのイラスト入りポストカードを買いました。

 CDは・・・いやいや、スヴェングはステージ・ライヴの記憶にまさるものはないのです。
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